仕事をしているとこのような辛いことにたびたび直面をします。辛いことがあった場合にはどうしても逃げたい…という気持ちを抱くことがあります。
私たちは小さい頃から辛い時に耐え忍ぶことこそが正しい、という考えを教えられてきました。親や先生から「嫌なことからは逃げろ」と言われたことは殆どないんじゃないでしょうか。そのことから、辛いことから逃げる、つまり辞めると考えることに対してどうしても罪悪感を感じてしまいますよね。
とはいえ仕事というのは数年で終わる中学高校の部活動とか大学の卒業試験とかとは違って、30年40年と、長い時間我々の身について回ります。
私も前職では大分辛い思いをしました。つらいことを経験した同じ仲間として、私の意見をお伝えしたいと思います。あなたが今後どう動いていくか、1つの参考になれば嬉しいです。
私の考え:体調が悪くなるほど辛いなら、逃げるのは甘えじゃない!すぐに辞める準備をしよう
辛い時こそ根性出して乗り越える。確かにある程度は必要です。
ですが体調に悪影響が出てくるほど無理もする必要はありません。残念ながら日本の古き悪しき考えで、度を越した精神論や根性論が未だに世の中には渦巻いています。
ですがここで忘れてはいないことがあります。
それは、なぜ我々は働くのかというと、その根本はお金を稼ぐことにあるということ。それ以上でもそれ以下でもない。まずお金を稼ぐという根本の目的があって、他の目的や目標も生まれてくるです。
辛いのに無理してお金以外の目的や目標を達成しようとして、結果身体やメンタルを壊してしまうとお金も稼げなくなりますよね。これでは本末転倒。
仕事の一番の目的はお金を稼ぐこと!
誰かの期待に応えたり、社会のために…といった考えはその次!
私も今だからこんなことが言えるんですけど、前の会社では我慢に我慢を重ねていました。
- これを乗り越えればまた一歩成長できるぞ
- 自分がやらなきゃ誰がこれをやる?!
- 怒られるのも仕事のうち!嫌だけどこれも割り切って進めていこう
こんなことを考えながら仕事を続けていました。
結果、メンタルをやられて休職寸前まで追い込まれることになりました。幸いなことにギリギリのところで転職活動で内定が出て、逃げ切ることができたのですが・・・。
こうして根性を出し続けて得た経験や知識は、確かに今の仕事にも活きているのかもしれません。ですがそれ以上に、なんでもっと早く逃げなかったのか。という思いしかないですね。
今でも前の会社で追い込まれた状況と似た場面に遭遇すると、若干ながら嫌な気持ちになります。
メンタルを壊すと、とにかく後に尾を引きます。取り返しのつかないことになる前に、すぐにでも逃げる準備を始めましょう。
辞めても構わないけど、次の収入が確保できるようにしておくこと
ただし1つ注意点。辞める時には次の収入源は確保できるようにしておかなければいけません。独身の人はもちろんですが、家族のいる人ならなおさらです。
可能な限り、現在の仕事を続けながら次の仕事を探すこと
できることなら、在職中に次の仕事を探すようにしましょう。
仕事をしながらの転職活動は確かに大変ですが、次の仕事先が決まるまではじっくりと転職活動できますので、焦って失敗する確率も減らすことができます。
(参考)厚生労働省の【令和2年転職者実態調査の概況】によると、離職期間が1か月未満の人の割合は63.7%と、半数以上の人がほぼ離職期間なしでの転職をしています。
転職者計 | 離職期間 なし | 1か月 未満 | 1か月以上 2か月未満 | 2か月以上 4か月未満 | 4か月以上 6か月未満 | 6カ月以上 8か月未満 | 8カ月以上 10か月未満 | 10か月 以上 | 不明 |
100.0 | 26.1 | 27.6 | 13.3 | 12.9 | 4.6 | 3.5 | 1.7 | 5.5 | 4.8 |
やはり新しい収入源を確保してから辞めるという選択をしている人は多いようです。
転職活動はやみくもにやらない事
転職活動は人生で何回も経験することはあまりないのでついついやみくもに進めてしまう事があります。
そうすると適当に求人を探して見つけた仕事先が自分のキャリアや適性に全然合わないものだったり、ブラックな職場だったりする可能性も十分あります。
転職活動をやるなら、転職エージェントの利用をお勧めします。専任の担当者が求職者一人一人のキャリアや適性に沿った求人を紹介してくれたり、面接の超具体的なアドバイス(例:この会社の面接ではこんな質問が出る、この会社の人事担当者はこんな雰囲気の人を好むetc)をしてくれます。
より良い結果となる転職活動をするには、個人的には利用は必須と思っています。
どうしても今すぐに辞めたい!という場合には失業給付金という手もあり
もしあなたがどうしてもすぐに辞めたい、という事ならば失業給付金を給付してもらうという手段もあります。
※こちらはあくまでも次の仕事を探す意志のある人、など給付できる条件があります。
失業とは
「失業」とは、離職した方が、「就職しようとする意思といつでも就職できる能力があるにもかかわらず職業に就けず、積極的に求職活動を行っている状態にある」ことをいいます。したがって、次のような状態にあるときは、失業給付を受けることができません。
ハローワークインターネットサービス – 雇用保険の具体的な手続きより
・病気やけがのために、すぐには就職できないとき
・妊娠・出産・育児のため、すぐには就職できないとき
・定年などで退職して、しばらく休養しようと思っているとき
・結婚などにより家事に専念し、すぐに就職することができないとき
給付の手続きに関してはハローワークのホームページをご確認ください。
参考:社会人として人生を生きていくためにおススメの思考
とりあえず逃げてもいいことは分かった!でもそんなにすぐには行動できないから、”とりあえず”明日乗り切るためにいい考えはないのか?!
そんな悩みを抱えている人へ、最近私が導入している考え方があります。
スポーツドクターの辻氏が提唱する「今に生きる」という考え方。
我々が普段の生活の中で外界に対してよくも悪くも反応してしまう脳を「認知脳」と定義し、それに対して新しい「ライフスキル脳」という脳みそを自分の中に作りましょうよというお話です。
この話だけではさっぱりだと思うので(笑)詳細は上のリンクをご覧ください。上のリンクの内容を自分の中に落とし込めば将来が見えない現状に対する心づくりができるのではないかと思います。
有名な書籍「7つの習慣」の第一の習慣にも似ている考え方です。
私も今この「ライフスキル脳」を構築しようと画策している最中ですが、中々簡単にはいきません。
ですが、構築できてしまうと、人生の色々な局面に落ち着いて対処できるようになるのではと考えています。
辻氏は書籍も沢山出されているので、何冊か読んでみるといいかもしれません。
まとめ
とにかく仕事の根本の目的をはき違えない事。お金を稼ぐ。これにつきます。
これがあってこその自己実現や社会奉仕です。
社会人生活、コロナがいつ収束するかも分かりませんし、先もまだまだ長い。不安になる事もあるでしょうけど、お互い一歩一歩、今に生きることを意識して頑張っていきましょう!