人生を変えるために仕事を辞めようかどうしようか、というのは簡単に決められるものではありません。
次の仕事に移るにせよ起業するにせよ、仕事を辞めるというのは非常に勇気がいることです。それが人生の大きなターニングポイントになる出来事だとなおさらブレーキも強くかかります。
でもあなたは現在、今の会社に対して不満があって、その状況を変えたいと思っているはずです。そしてそれは行動しないと何も変わらないという事も理解していると思います。
だから行動したほうがいいのだけれど、失敗するのも怖い。こうなる気持ちもよく分かります。
そこで、参考までに私が8年間務めた会社を辞めて転職した結果、すごく好転をしたという体験談をお伝えします。
もしあなたが退職に対して二の足を踏んでいるのなら、人生ここまで変えられるんだという事例をみて一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。
転職で人生好転した4つのこと
私は転職をしたことで私をとりまく4つのことを改善することができました。その4つのことについて詳しくお伝えしていきます。
その1.事務所環境
😢前職の職場
前職の職場環境は決していいものとは言えませんでした。機械系の製品を製造する会社だったので、部品を加工するための工場の独特のにおいというのが会社内に漂っていました。
事務所はちゃんとしたオフィスではなく、工場の一角にプラダン(プラスチックダンボール)で簡単な仕切りを設けて、そこに机とか書類棚をおいて何となく事務所チックにしたような感じの場所です。
こんな職場環境で快適に仕事ができるわけがありません。先ほど書いたとおり、工場独特の、決して良いとは言えないにおいが漂っていて、服とか鞄にその匂いが移るほど。
何より窓がなかったのが致命的でした。外の景色なんて見えません。光といえば蛍光灯の明かりぐらい。そして外が全く見えないから、1日の日の移り変わりとか季節の移ろいとかが全く分からない。
仕事も大体7時とか、遅いと10時とかまであったので、仕事を終えて工場の外に出ると外は真っ暗。工場に設置された街灯のようなもので照らされてはいるものの、暗いことに変わりはありません。
外に出たこの瞬間、「今日も仕事やったな」という気持ちと同時に、1日の移り変わりを見ることもできないこの日常になんとも言えない物悲しい気分になってたのは今でも覚えています。
さらにちょっと離れたところに実験室とかかかわりのある現場があったので、事務所内だけで仕事が完結することはなく、無駄にあっちをきたり、こっちを来たりという感じで歩き回る必要がありました。
👍現職の職場
現職の職場はオフィス街のとあるビル。ちゃんとした事務所で当たり前ですが変なにおいも漂っていません。事務所はちゃんと窓があり、日が差し込んでいます。
そこから外の様子も分かるし、1日の様子や季節の移ろいも目にすることができます。
普通の事務所で普通に仕事をするというのはある意味当たり前なのかもしれないですが、私にとってはこの普通がとてもありがたく感じます。
その2.仕事が終わった後
😢前職の仕事終わり
勤務地は工場だったこともあり、市街地から若干離れたところにありました。
なので基本的に周りには何もなく、帰りに寄り道する場所はありませんでした。ほとんど毎日家と会社の往復だけだったので、非常に狭い世界に生きてる感じです。「自分はいったい何のために生きてるんだろう…」と考え込んでしまうことも結構ありました。
そして車通勤だったので会社の人と一杯飲みに行く、なんてこともまずありません。
(これをメリットと感じるかデメリットと感じるかは人それぞれですが)
もう、会社のために生きてる感が非常にありました。
👍現職の仕事終わり
今は都会のオフィス街の中で仕事をしているので、仕事が終わった後に色々な場所によることができます。
帰り際に有名ケーキ店や東急ハンズ、その他色々なんでもそろっているので帰り際に寄り道をしてお土産を買って帰るなんてこともできます。
そして当然居酒屋もそこら中に。現職は電車通勤になったので、仕事終わりに一杯飲んで帰っても何の問題もありません。会社の人と一緒に、というのはもちろんの事、一人でも一杯飲んで帰る、という習慣が良くも悪くもつきました。
このように帰りに誘惑が色々あると、平日でも仕事以外の事に目を向けられるので、ちゃんと人生を生きてる、という感覚がつかめるようになっています。
酒の飲みすぎには注意したいところですが、前の環境よりも全然いいと思います。
その3.仕事の内容
😢前職の仕事
前職は一応開発部に所属していたものの、開発らしい仕事はほぼありませんでした。
やる事と言えばほとんどが書類仕事。書類を作ってリーダーのダメ出し食らって修正して課長のダメ出し食らって修正して他部署の人のダメ出し食らって修正して…。はっきり言ってこんなくだらない仕事に対して意義を見出すことはできませんでした。
こんな仕事が長く続いたので、自分の身にスキルがついていないことで長く悩んでいました。
さらに面倒くさかったのが他部署との調整。事あるごとに他部署の人たち集めて会議をしなけれいけなかったのでその日程調整も面倒くさいし、基本的に他部署は自分の所が有利になるように話を勧めたいだけなのでこっちの都合なんて考えず、言いたい放題でした。
こうした非生産的なことばかりで、月の残業は40時間。本当に嫌気がさしていたわけです。
👍現職の仕事
まず、くだらない書類仕事がなくなりました。もちろん書類の仕事はあるのですが、客先に対してのPR資料や報告書など、やる意味を見出すことのできる仕事です。
お客さんとの距離が近くなったので、問い合わせに対する対応も結構あります。お客さんへの回答をするたびに、自分の知識が深くなった喜びを得ることができるようになりました。
後、仕事を通じて世の中の同業者が習得したいと思っている、お金を払ってでも得たい知識を高いレベルで習得できています。自分の成長を感じることのできる仕事ができていると感じています。
そして仕事で海外に行く機会ももらう事ができました。前の会社で働き続けていたら決して縁のなかった国。本当に自分の世界が広がったことを感じました。
後、他部署との調整事がほとんどなくなりました。たまにありますけど、人数が20人程度の会社なのでTeamsなどのツールでちょっと連絡取り合って終わりというかなり簡単なものです。
非生産的な「なんでこんなことやってるんだろう…」と思う仕事はなくなり、意味のある仕事に集中できる環境と言えますね。
その4.人間関係
人間関係は運に大きく左右されますが、1つの例として参考程度にご覧下さい。
😢前職の人間関係
基本的にみんな仕事を多く抱えていたので、うかつに話しかけられない雰囲気でした。職場はいつもピリピリした雰囲気。話しかけるタイミングすら中々見つからない状況です。
意を決して話しかけたとしても(俺の仕事の邪魔をするな…)的な雰囲気を出されながら対応されるので、それだけで嫌な気持ちになっていたりしたものです。
そして元ヤン上がりの先輩やチンピラみたいな上司もいて、その人たちに話をしに行くのが怖くてたまりませんでした。口調も荒っぽいし、パワハラまがいの事もされてきたし、その人たちと関わりたくなくて上司に相談までしたぐらいです。
👍現職の人間関係
会社のどの人も、過剰な仕事量を抱えている人はいないので、話しかけても嫌な態度をとられることは殆どありません。
私が勤務している事務所の人数は4人。社内は体育会という事もなく、ゆったりとした雰囲気が流れています。
前職の朝の時間帯はみんなピリピリしていて、よほど急ぎの用事がない限り話しかけることはしていませんでしたが、今の会社は仕事開始直後に話しかけても全然問題なし。
人間関係は会社の良し悪しを大きく決める要素だと思っているので、本当に当たりを引いたなと感じています。
まとめ
このように私の場合は仕事を辞めて転職をすることで人生を大きく改善させることができました。
転職先から内定の連絡を受けた際、鳥かごから抜け出した鳥のような、自由な感覚になれたことを覚えています。
私は一歩を踏み出して人生変えることができました。もちろん私のように上手くいかない場合も十分考えられます。なのであなたも絶対にうまくいく、という無責任な発言はしません。
ただ、行動して後悔するのと、行動せずに後悔するのではどちらが良いかで考えてみてください。行動しないなら人生は今のままだし、行動すれば好転するかもしれない。
とにかく社会人は30~40年と、とても長く続きます。その間ずっと変化がない人生は退屈だと思いませんか?ぜひ一歩を踏み出して、変化を求めてみてください。