大手製造業は働き方改革で変わるのか?多分無理でしょ。

日本の大企業から逃げる

こんにちは、Tawaです。

働き方改革って言葉が広まってそれなりに時間も経ってきました。どうです、あなたの会社?なんか変わってきました?

私は以前それなりの規模の機械メーカで働いてました。

なんでこれからの話は製造業に限った話になるかもしれませんがご承知おきを。

さて、記事タイトルの通り、大手の製造業は働き方改革で何か変わるのかってことについて。

先に言ってしまうと、多分何も変わらないでしょってのが私の意見。

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そもそも働き方改革って何ぞや

でも改めて働き方改革って何ぞやって考えてみますが一体何をもって働き方改革なんでしょう?

無駄な書類削減?テレワーク?残業時間ゼロ?副業解禁?

働き方改革

若干言葉が独り歩きしてる感もありますけど、昔みたいな「24時間戦えますか」的な発送はもう無しにしましょうってのが根本にあるのかな?この考えは大いに賛同できます。でも製造業は難しいんじゃない?

なんで製造業の働き方改革が無理かって考える理由について書いてみます。

会社の機械設備やシステムの更新へ対するやる気

まずは会社のインフラ関係。製造業のインフラっていうと機械設備とか在庫管理のシステムとかまぁそんなところ。

これが改善されれば例えば生産効率のアップだったり不必要な紙の書類を減らしたり、結果的に労働時間の削減になると思いますが。

機械設備の更新はそんな頻繁にできない。

まぁ社内の機械設備なんてそんな頻繁に更新できないですよね。

前の会社なんか下手したら30年選手とか40年選手とかザラにいましたし。

機械設備更新するぐらいなら今ある機械をメンテメンテで長く使った方が会社としても余計な出費をしなくて済むから。

設備更新による効率化とメンテによる更新費用の節約、長い目で見てどっちが会社にとっての得となるかはケースバイケースですが、比較的設備更新に対してはあんまり乗り気じゃありません。

社内システムの更新

社内システムの更新。これも結構手間がかかる。

前いた会社なんて在庫管理システムの更新でヒーヒーでしたからね。

システム更新したからと言って効率化につながるかっていうと逆に落ちる可能性もあるんじゃないかな?

昭和脳な人達の存在

お次は社内にいまだ巣食っている昭和脳な人たちの存在。

彼らはいまだに「仕事はつらくて苦しいもの」「お金は残業代で稼ぐもの」「努力と根性で何とかしろ」的な古臭い価値観を押し付けてきます。

ストレス

だいたいこんな奴らなんて結構上の管理職についてますから、こんなやつらが上にいる以上いくら世間が働き方改革だなんて叫んでもかわりゃしない。

前の会社で呆れてしまったお達し

ここで小話を1つ。

働き方改革とはちょっと話がそれますが、売り上げの低迷から残業禁止令が出た時の事。

残業はしちゃだめだっていうのはまぁしょうがない。

ただそうするとたまっている仕事はどうなるのか?単純に減ってくれればいいけどそんなことできるわけありません。

で、会社からなんと言われたか。「業務の効率化をして残業しなくても今までの成果が出るようにしなさい」だと。

このお達しもらった瞬間「馬鹿か・・・?」と思いました。

そんな効率化できるんだったらとっくにしてるっちゅーねん。

効率化に対して会社が何かしてくれるってわけでもなく、具体的な行動案が出るわけでもなく、ただお達しを出しただけって。

要するに根性で何とかしろって話じゃん。

上に対してちょっと呆れてしまったエピソードでした。

ISO9001の存在

製造業で働いてる人は知ってると思いますけど、大手は大体このISO9001ってのを会社が認証取得してます。

ISO

これ何かっていうと、品質マネジメントシステムに関する規格。っていってもピンと来ないかも知れないですが、要するにこれが取れてれば製品の品質を保つための仕組みが社内に構築されてますって言うことの証明です。

いわゆる信頼の証ってやつですね。

で、これを維持するための社内の仕事が超面倒でめちゃめちゃ時間をとられます。

書類作って承認もらって人集めて会議やって承認もらって…。

面倒だけどシステムを維持するための手順に組み込まれているから削減もできない。

こんなシステムとってる以上働き方改革もくそもねぇなって思いました。


と、まぁ製造メーカは歴史が古い所が多いですから、なかなか改革をしようっていっても大変な面もあるんでしょう。

でも昭和時代の根性・残業至上主義っていう考えは淘汰されてほしいもんです。

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