ネットを眺めていると転職エージェントを利用するべきかしないべきかという情報はたくさん出てきますよね。
結局どうしたらいいか迷っているという人に対して実際にエージェントを使って転職活動を成功させた私なりの意見と、利用する際のメリット・デメリットをお伝えします。
エージェントを利用するかどうか迷っている人は参考になると思います。
結論:転職エージェントは使ったほうがいい
まずは結論から。
転職エージェントは使ったほうがいいです。
もちろんデメリットもありますけど、それを鑑みても利用するメリットの方が圧倒的に多いです。
じゃあそのメリット・デメリットとはいったい何なのか、続いてお伝えします。
転職エージェントを利用する4つのメリット
その1:職務経歴書をチェックしてくれる
まずは1つ目。
職務経歴書等のPR資料をチェックしてくれるという点です。
職務経歴書はあなたが今までにどんな経験を積んできたか、自分の強みは何か、等、企業の採用担当にPRする大事な書類です。
なので力を入れて作成しなければいけません。
ただ作ったとしても、その内容が採用担当に刺さるか刺さらないかは自分一人だと分かんないんですよね。
こんな時に、第三者の、しかもプロの目でチェックしてくれるというのはとても心強いです。
例えば私の場合は、見てもらった職務経歴書に対してこんなコメントをもらいました。
自己PRの内容良いですね。
技術面は網羅できており、それらの仕事を進める上で持っていると良い、非常に有用な能力が的確適量にまとめられていると思います。
私の作った職務経歴書は直すところがあまりなかったみたいですが、それでもいいか悪いかの判断というのは中々一人でできるものではありません。
おかげで完成度の高い、自信をもって提出できるものに仕上げることができました。
その2:面接の模擬練習やってくれる
2つ目のメリットは面接の模擬練習やってくれるという点です。
これはかなりデカい!
面接ってどうしても経験が必要なんですよね。
だけど転職活動の面接なんてそんな何回も経験するようなことじゃないから最初はどうしても経験不足の状態からスタートしなきゃいけません。
一発目が志望度高くない会社だったらいいかもしれませんが、志望度の高い会社だと失敗はしたくないですよね。
そんなときに実践の前に面接の練習をさせてくれるっていうのは非常にありがたかったです。
さらに自分の受け答えが適切だったか、態度はどうだったか、等のフィードバックももらえます。
私の場合は自宅で練習していたこともあって、特にここを直したほうがいいという指摘はありませんでした。
しかし、ある企業を受ける際の練習で、あるエージェントからは、
「ここの会社自体テンションが高い雰囲気の人を好みますから、面接の際は大きい声を出すように意識してみてくださいね」
と、企業の内情を踏まえたアドバイスをもらえました。
このフィードバックは実戦では当然もらうことができないので、非常に有益な情報となります。
この模擬面接+自主練習があったからこそ、転職活動自体上手くいったんだと思ってます。
※コロナの影響からか、現在は模擬面接の サービスを行っていない所もありますので ご注意ください。
その3:孤独にならずにすむ
3つ目のメリットは孤独にならずに済むという点。
転職活動っていうのはどうしても孤独になりがちです。
当然会社の人たちには話すわけにはいかない。
家族にも場合によっては理解されない時も。
転職活動をするっていうのは後ろめたい気持ちもあると思うんです。
そんな後ろめたさ+孤独感にさいなまれるとついつい妥協しちゃいがちですよね。
そんなときに自身の状況をある程度理解してくれてアドバイスをくれる存在っていうのはとても大きいです。
私もメンタル的な面でエージェントにはずいぶん助けられました。
その4:非公開を求人紹介してもらえる
エージェントは通常の転職サイト(リクナビNEXTやマイナビ転職など)には後悔していない、いわゆる非公開の求人があります。
参考:Tawaが最終的に承諾した求人も非公開求人だった。
私が最終的に承諾した求人、つまり今勤めている会社の求人も他のサイトでは公開されていない非公開求人でした。
個人的には隠れた優良中小企業だと思ってるので、良いクジ引けたなーという感じ。
もし転職エージェントを利用していなかったらこの会社にも縁がありませんでした。
エージェントを利用するデメリット
と、こんな感じで享受できるメリットが沢山のエージェント。
ただし上に書いた通り、デメリットもあります。
デメリットを頭に入れつつ、彼らのエサにならないように注意していきましょう。
その1:内定が出た時には承諾するように猛プッシュされる
まず1つ目の注意点。
内定が出た時には、それを承諾するように猛プッシュされます。
これは結構な確率で。
エージェントの一番最初の説明で、「無理やり承諾させるようなことはしません」という説明があるにも関わらず、です。
もちろん彼らは利用者の状況を把握したうえで最適だと思う求人を提案したわけですから、断ったほうがいいですよ、なんてことは言うはずないですよね。
あなたの本当の心のうちは中々わかってもらえない
ここで1つ言いたいのは、あなたの転職活動をする理由を100%理解してもらえることは難しいという事。
これには我々利用者の転職理由に対しての説明不足っていうことももちろん要因としてあるでしょうね。
ただエージェントはボランティアでやっているんじゃなくて、あくまでも仕事としてやっています。
話はそれますが、エージェントの利用は基本的にすべて無料です。
ではなぜ無料で利用できるのか?
それはエージェント経由で内定が決まった際、内定先の企業から彼らに応募者の初年度想定年収の数%がインセンティブとして支払われているからです。
なのできちんと転職理由を説明したとしてもそこでどうしてもフィルターがかかっちゃうんですよね。
自分の転職理由を見失わない事
なので、内定が出てエージェントに猛プッシュされたときには、うっかりその勢いに負けてもやもやが残ったまま承諾する事だけは避けてほしいです。
そんな状態で承諾してしまっては下手すりゃ一生後悔することになりますよ。
彼らに何を言われようとも、その内定を承諾することに対してもやもやがあるのなら、きちんと断ることが必要です。
その2:エージェントの板挟みにあう
サービスはできるなら複数登録したほうがいいです。
各社持っている非公開求人が違うので、より多くの非公開求人と出会うためです。
ですが複数登録するという事は、エージェント同士の板挟みにあうということ。
例えばあるエージェント経由で内定が出た場合。別のエージェントには次のように話をしなければいけません。
すんません、別のエージェントで〇〇エンジニアリングから内定が出たんですけど・・・。
報告をしたそのエージェントからは反対意見が高確率で出てきます。
どこのエージェントも自分経由で内定承諾をしてほしいので当たり前と言えば当たり前の話ですが。
複数利用した場合はこの猛プッシュと反対意見の板挟みに苦労することになるでしょう。
逆に言うとこれはメリットにもなりえるかも
ですがこれはメリットにもなり得ます。
というのも、セカンドオピニオン的なものを確保できるからです。
反対されるときにはその反対理由に注目してみましょう。
彼らもプロですので、理由のない反対はしません。それなりの理由をもって反対をします。
猛プッシュの意見と反対の意見。これを天秤にかけて承諾するかしないか決めることができますので、より納得感のいく結果を得ることができるとも言えます。
その3:複数利用すると管理が大変になる。
次の注意点。
エージェントは複数利用すべきですが、複数利用すると管理が大変ということ。
転職活動では複数のサービスに申し込むっていうのは結構一般的な事ですし、彼らもそれは把握しています。
なので複数利用すること自体は全然悪いことじゃないんですが、その分管理が大変になりますよっていうことは知っておいたほうがいいです。
まぁ考えれば当然のことなんですが。
日程管理でダブルブッキングは避ける
日程管理に関しては、面接等のダブルブッキングがないように細心の注意を払ってください。
彼らはあなたが別で申し込んだ求人の事まで把握してるわけないですからね。
別のエージェントから同じ求人に申し込まない事(重複応募はしない事)
とにかく転職活動は手当たり次第に申し込み、っていう面もあるんで、自分が申し込んだ求人なんだっけ?
っていう状態になる可能性があります。
そんな状態になったときに起こりうるのが別のエージェントから同じ求人に申し込んじゃう事。
これはどのエージェントでも「それだけは絶対に避けてくださいね」と念を押されました。
重複応募がダメな理由その1:企業側からの印象が最悪になる
というのも、重複応募をすると企業の採用担当もあなたの応募書類を重複してチェックしなきゃいけないからそれだけ無駄な時間を費やすことになるし、、そんな管理もできない人は必要ないと思われ、印象が最悪になるからです。
重複応募がダメな理由その2:エージェントが企業から怒られる
そしてこんなことが発生してしまうと、どうやら彼らが企業から怒られてしまうようです。
その結果あなたと彼らの関係悪化にも繋がり、結果満足のゆくサービスを受けられなくなる可能性もあります。
参考:Tawaは最終的に利用を3社に絞った
私は一番最初は4社のエージェントサービスを利用していましたが、最終的に3社に絞りました。
というのも転職活動中は忙しくて複数利用することの管理が大変になってきたからです。(確かこの時の残業時間は45時間ぐらい)
このあたりは個々人の状況にもよりけりですけど、私の場合は3社で丁度良かった感じですね。
手広くいくために、4社、5社利用するのもアリだと思います。
このあたりはご自身でうまいこと調節しながら負担のないようにしてもらえたらと思います。
転職エージェントをおススメできる人
ここまでメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際にエージェントはどんな人に向いているのか、まとめます。
基本的には転職を本気で成功させたい人で、一般常識がある人という感じでしょうか。
※エージェントから利用を断られる場合もある
各エージェントではサポートしている年齢層や職種が異なるため、あなたのこれまでのキャリアや現在の状況によっては申し込みをしてもエージェント側から断られることもあるようです。
そのような場合は別のサービスを探すようにしてみましょう。
まとめ
覚えておいてほしいのは、転職は彼らの為じゃなく、あなた自身のために行うという事。
エージェントに利用されるんじゃなく逆に利用してやるんだという気概を持って、つかず離れずの関係を保つことが必要なのかな、と思います。