転職を親に相談したけど反対されてしまった…。自分が決めたことだけど、親に反対されたことで気持ちが揺らいでしまう事は考えられない事ではありません。
今まで育ててくれた親だから、親の意見は無視できない…。そう思う気持ちも分かります。ですが、はっきり言って親のいう事を聞く必要はありません。
この記事では親の意見を無視してもいい3つの理由をお伝えします。もし親の意見があなたの人生の足かせになっているようならばこの記事の内容を踏まえて、今一度考えを整理してみてください。
親の意見に従わなくても良い・気にしなくても良いと思う3つの理由
冒頭でお伝えした通り、私は親の意見を参考にする必要はないと考えています。それは次の3つの理由からです。
その1.親はあなたの状況を事細かに把握しているわけではない
一応現状に対して何らかの思いや状況は伝えているかもしれません。ですが、あなたの心の奥底や今置かれている状況を100%理解しているとかといったら、そんなことはないでしょう。
小中高とは違ってあなたも逐一会社の状況を親に伝えているわけではないでしょうし、逆に親もそこまで知ろうとはしていないはずです。
要するに、その反対はあなたの状況を理解した上でのものではない、行ってみれば非常に表面的なものであるという事。これを踏まえたうえで、果たしてそれはあなた自身にとって納得できるものでしょうか?根拠はあるものでしょうか?
その2.所詮親も狭い世界を生きている一社会人
確かに親はあなたよりも社会人として多く経験を積んでいます。ですが、親だって社会の全てを見てきているわけではありません。
社会人になると視野が広くなると思われがちですが、そんなことはありません。特に1つの会社にずっと勤め続けているのならなおさらです。
多くの人からキャリアの相談を受けてきた経験があったり、それを生業にしている人だったならいざ知らず、親は所詮一社会人。自分の物差しでしかものをいう事ができません。
言い方は悪いですが、親の意見は非常に視野が狭く、信頼に足るものとはいいがたいのではないでしょうか。
その3.そもそも親世代とは価値観が違う
ご自身の親御さんは終身雇用が当たり前だった時代に働いていた世代だと思われます。
そういった時代で働いていた人は、転職というのは非常に特殊な環境下に置かれた人だけがやるものと思っているのかもしれません。つまり、転職そのものに対して「社会のレールからはずれるもの」というイメージがあり、無条件で拒否反応を起こしているだけでは?
反対意見を連ねるだけだったら誰でも簡単にできます。上にも書きましたが、それは非常に視野の狭い一方的な意見である可能性が高い。
今は親の時代とは完全に違います。
バブル時代はもうとっくに終わり、ITバブルだって過ぎ去り、名だたる日本メーカーが世界に後れを取っている現状です。親が現役だった時代とは完全に変わってきています。
総務省統計局の労働力調査の詳細集計の結果によると、2019年の転職者数は351万人と過去最多となっており、多くの人がより良い環境や条件を探して転職を行っています。
転職は今や当たり前の時代に突入しています。
2019年は351万人と、比較可能な2002年以降で過去最多となりました。男女別にみると、2002年以降、女性の転職者数が男性をおおむね上回る水準で推移しています。
統計局ホームページ/統計トピックス(労働力調査)/増加傾向が続く転職者の状況 ~2019年の転職者数は過去最多~ より引用
誰の意見を参考にするべきか
とはいえ、完全に独りで決断するのも勇気がいることです。自分自身だってそんなに視野が広いわけじゃないですし、そもそも孤独な転職活動。誰かに相談したい気持ちもあるはず。
それでは誰の意見を参考にするべきでしょうか?
私は転職エージェントの意見を参考にするべきだと思います。彼らは転職者に対するサポートを生業にしているわけですから、私たちや私たちの親よりも広く転職に対する見識があります。
リクルートエージェントから使ってみてください
ですが勘違いしてはいけないのは、彼らの意見を100%信用してもダメという事。というのも、彼らもボランティアでやっているわけではなく、あくまでビジネスとして転職活動のサポートをしているからです。
ビジネスという側面が入る以上、その意見には必ず何らかのフィルターが入ります。彼らが転職志望者を企業に転職させることに成功すると、企業から彼らにインセンティブが支払われる仕組みになっています。
私も実際に利用していましたが、内定が決まった際には内定を受諾するように猛プッシュをかけられていました。
転職エージェントを使う事に対してネット上では賛否両論あります。
とはいえ、彼らも100%嘘を言っているわけではない事や私たちのキャリアの事をちゃんと考えてくれていることも事実です。
これは会社で働いている我々だってそうですよね。よほどたちの悪い人じゃなければ客先に対して悪意のある提案はしないですし、客先との信頼がベースにあって、モノやサービスを提供しているわけですから。
なので、彼らの意見は多少参考にしつつも、最後は誰の意見を頼りにすればいいか?
それはあなた自身の意見に他なりません。
結局あなたが一番どうしたいか?これが何よりも大事になってきます。
参考:私の場合
私は転職を決めた時、親に相談することはしませんでした。転職先が決まって初めて転職することを親に伝えました。要するに事後報告ですね。
報告した時に特に何か言われることもなく「そうなんや」みたいな感じの会話で特に転職に対して否定の言葉があるわけではなく、最後には頑張ってねで終わったと思います(もう記憶もあいまいですが)
当時はそれがあまりに当たり前のこと過ぎて、何で相談しなかったのかという理由も考えたことはありません。
改めて当時の思いを振り返ってみると、次のような意識があったからかもしれません。
もう社会人になった以上、親の手から離れていることになります。学生までは親に扶養されている立場でもあるし、そもそも人生経験もそんなにないので親の意見に左右されるのは致し方ないと思います。
ですがあなたはもう社会人。転職という自分の人生のターニングポイントでいつまでも親の意見に左右されすぎるのは、はっきり言って自立していないし、自分自身の人生に対して無責任です。
それに自身の人生なのですから、親の意見に縛られることも、親の期待に応えることも必要はありません。いつまでも親に縛られる、それは少し息苦しさを感じませんか?
まとめ
今まで育ててくれた親に対して恩も感じるから親の考えも無下にはできない。その気持ちもよく分かります。
ですが、あなたはもう社会人。もう意見を言う側とそれに従う側という関係性は終わらせて、対等な立場になることを目指してみませんか?
あなたが自分で決めたことだからと、ちゃんと親に伝えることができれば親も「あぁ、この子はもう自分の手を離れたんだな」と思い、ちょっと違った接し方をしてくれるようになるかもしれません。
親としてはそれは少し寂しいかもしれませんが、同時に子供の成長を感じてくれるかもしれません。
一歩、勇気を出してみませんか?