退職を切り出せない、怖いと感じる人を後押しするための記事

転職活動のアドバイス

退職を会社の人へ報告するという事は非常に勇気がいります。

もう辞める決心をつけたけど、あと一歩、上司の所へ中々足が動かない。

  • 辞めることで迷惑をかけてしまうかもしれない
  • 会社や職場の人たちを裏切る行為ではないか
  • もしも嫌なことを言われたらどうしよう…

こんな感じで、色々とネガティブな感情や考えがよぎってしまう事も分かります。私もそれを経験した身ですので。

そこで、そんな風に一歩進めない人に向かって背中を押してあげようと思い、書くことにしました。どこの馬の骨ともわからないこの私の記事でどうか勇気を奮い立たせてみてください。

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退職交渉時に必要になってくる心構え

まず最初に、退職の交渉の際に必要になってくる心構え的なものをお伝えします。この心構えを持って退職の切り出しに臨んでください。

その1.責任感の放棄

まず1つ目は、今の会社に対する責任の放棄です。辞めると決意した以上、今後の会社に対する責任を一切考える必要はありません。

  • 退職を告げた後の上司の評価を気にする必要はありません
  • あなたがいなくなった後の会社の事を気にする必要はありません
  • 部下、後輩の今後の指導・教育を考える必要もありません
  • 職場の人への今後の業務の影響を考える必要もありません

だってこれからのあなたにとって何ら関わりのない事だから。

会社で働き続けていると、自分が会社で持っている色々な責任をついつい考えてしまいがちです。今までは考える必要はありましたけど、もうそれを考える必要は全くありません。

もちろん仕事の引継ぎはしっかりと行う必要はありますが、引継ぎの際にもそこまで責任感を感じる必要はありません。「こんな感じだから後はヨロシク!」ぐらいの感覚で大丈夫です。

要するに言いたいことは、こんな考えを持って気楽にいけよという事です。

もちろん会社を離れて以降、あなたの聞こえない所で非難の声が上がるかもしれません。ですがその声はあなたに決して届くことはありませんし、あなたのこれからの生活が脅かされるという事もありません。

その2.スピード感

退職交渉時に必要になるのは、とにもかくにもスピード感です。一気に片づけてしまうことが勝負になります。

なぜスピードを推すのか、というのは次の3つの理由からです。

退職交渉にスピード感が大事な3つの理由
  • その1:気ズルズル先延ばしにしてもストレスの元になる
  • その2:引き止められる可能性がある
  • その3:余計な仕事をふられる可能性がある

理由その1:気が重いからズルズル先延ばしにしてもストレスの元になる

まずは1つ目の理由。これは切り出す前に遭遇する問題ですね。どんなに頑張っても「辞めます」と伝えるのは気が重いもの。

冒頭に書いた通り、色々とネガティブな感情が頭の中に浮かんできますからね。ですが、ズルズル先延ばしにしてしまうと余計なストレスを抱え込んでしまうことになります。

その結果、次のような負のループに陥りかねません。

陥る可能性のある負のループ

 ストレス抱え込んでしまう→余計切り出しづらくなる→それがストレスのもとになる→・・・

結果、いつまでも切り出せない状態に陥ってしまう・・・。残念ながら気が重いことばっかりはどう頑張っても解決できるもんじゃありません。

ただ、一歩、一歩踏み出せば後は勢いで何とかなりますので最初は踏ん張りどころです!

ストレスの負のループにはまることは避ける!

理由その2:引き止められる可能性がある

次の理由。こちらは切り出した後にポイントとなる事。

ズルズルいってしまうと、もしかしたら辞めることに対して迷いがあるんじゃ・・・とみなされ、引き止めに合う可能性があるから。

もうあなたの「辞める」という意思は固いはず。ここでちょっとでも相手に隙を見せてしまうと、そこに付け込まれかねません。

もう気の弱いあなたでもぐっとおなかに力を入れてドライにドライに、事を進めてください。

自信をもって話をしていけば、相手側もあなたの意思の強さを感じ取って、引き留めをあきらめるでしょう。

引き止めにあっても情をかけずにバッサリと切り落とすドライさを持つこと!

理由その3:余計な仕事をふられる可能性がある

3つ目の理由。

特に工数が足りてない会社にあり得そうですが、もたもたしてるとあなたの意思とは関係なく余計な仕事が降ってくる可能性があります。

それが意図的なのかそうじゃないのかに関わらず、降ってきた仕事に巻き込まれるとグダグダと進んでいくことになりますので注意が必要です

このようにズルズルと伸ばしても百害あって一利なし。退職すると決めたら一気に畳み込んでいくことが超重要になります。

まずはこの心構えを持つようにしてください。

退職の切り出し方の3つのポイント

私が転職エージェントからもらったアドバイスを基に、切り出し方のポイントをまとめてみました。

ポイント1.切り出しは「辞める前提」をもって臨むこと

退職交渉は基本的に、「辞める前提」を持って臨んでください。迷っている意思を少しでも見せたらだめです。

少しでも迷いを見せてしまってはダメです。揺らいだ意思を見せてしまうと、引き留めの交渉に入られる可能性もあるので、話がこじれる可能性が高くなります。

辞める「相談」をしに行くのではなく「交渉」しに行くことを意識してください。

ポイント2.一番最初に切り出すのは直属の上司から

一番最初に切り出すのは「直属の上司」がセオリーです。もしもさらに上の上司や部下から報告してしまうと、これも話がこじれる可能性が高くなるからです。

上司も忙しい人だとタイミングも重要になってきますので、個人的には1日の業務が落ち着いた定時後がおすすめ。

ポイント3.転職先がどこなのか基本的には言わない事

転職先がどこなのか、これは高確率で聞かれます。

というのも、転職先が競合他社であった場合、会社のノウハウや技術の流出の懸念があるからです。

転職先が特に競合他社であった場合は、転職先の名前は出さないようにしましょう。伝える義務はありません。

転職先の社名を言う義務はない!!

ちなみに私は転職先の名前は伝えました。同じ業種ではあったものの、競合他社ではなかったのでリスクはなかったのと、職場の人とそれなりに信頼関係を築けていると思ったからゴタゴタになる可能性はないだろうと判断したからです。

ゴタゴタの可能性がある場合は繰り返しますが、伝える義務はありません。

「すみませんが転職先の名前は勘弁してください」

と聞かれたら拒否するようにしましょう。

【体験談】私の退職交渉の切り出しから最終出社日までの工程

では次に私の退職交渉の切り出しから最終出社日までの工程を見ていきましょう。

内容は適当に読み流してもらって構わないので、最終出社日までのスピード感を感じてください。

2017年10月13日(金):内定の連絡をもらう

私の転職活動の詳細については追々書いていくとして、何社か受けたうえで一番行きたいところから無事内定ゲットすることができました。

これが2017年10月13日(金)の出来事。

内定通知の連絡を転職エージェント経由でもらいましたが、そのメールが来た瞬間に会社のトイレに駆け込んで軽くガッツポーズをしてしまいました(笑)

それぐらいうれしかったです。しかしそんな喜びもつかの間、これから退職交渉に入らなければいけません。

とりあえず一安心かつ、内定をもらったのが金曜日だったのもあり、翌週から退職交渉に取り掛かることに。

転職先の一番初めの仕事『エージェントへの退職交渉の状況報告』

ここで転職先での一番初めの仕事が始まります。それは、退職交渉の進捗状況をエージェントへ逐一報告することでした。

私は最後までスムーズに進みましたけど、人によっては難航して退職日がずれたりするケースもあるようです。

受け入れ先の会社も色々準備とかがあるんで、そのあたりはできるだけ把握しておきたいっていうのがあるんですね。

上手くいってるのかいないのか、状況を逐一報告することで内定先の会社も予定が組みやすいと思います。転職先への印象を良くするためにも、状況報告は欠かさないようにしましょう。

2017年10月16日(月):退職交渉スタート

転職エージェントから退職交渉に関するマニュアルが送られてきました。このマニュアルを読みつつスタートです。

出社前までは退職交渉やったるぜ、と気合を入れていました。

ただ、会社について自分の席に座った瞬間、嫌なプレッシャーが襲ってきました。こればっかりは上に書いた通り仕方ない。仕方ないんですけど、気が重い・・・。

そんな気持ちを抱えながら、私が退職の報告をする人は全員で4人。どの人も非常にお世話になった人で、話しやすい人ではあったのですが、話題が話題だけに二の足を踏みまくっていました・・・。

とはいえ先延ばしにしたところで、誰かが代わりに報告してくれるわけでもなく。ここは一番最初に書いた通りの踏ん張り所で、ここを踏ん張れないとグダグダといってしまう事になります。

ポイント:報告は自分より上の立場の人から

ここで退職の報告をする際のポイントを1つ。報告はまず直属の上司からという鉄則があります。

先に同僚や部下に報告すると話がこじれてしまうケースがあるみたいですね。

退職の報告は直属の上司から!

この上司というのはおそらく課長や部長といった管理職の人を指すのでしょうが、私は考えた結果、以下の順番で報告することにしました。

  1. チームリーダー
  2. 課長
  3. 部長
  4. 執行役員

チームリーダーは直属の上司かと言われると、ちょっとあいまいな部分があります。色々調べたりしたのですが、結局はっきりとした答えは得られず。

管理職という位置づけでいえば管理職は課長以上なので、この鉄則からいうと最初にチームリーダーに話を持ち掛けるのは違っていたかもしれません。

ただ私は色々考慮した結果、この順番で問題ないだろうと判断しました。
この順番に関しては臨機応変で問題ないと思います。

ただし上の人間からっていうポイントは守ったほうがいいかと。

いざ、チームリーダーへ報告

定時が過ぎて、残業中の人もまばらになってきたとき、意を決して最初にいうべき人、つまりチームリーダーに次のように伝えました。

Tawa

○○さんちょっとよろしいですか・・・

このように声掛けをし、ミーティングルームへ一緒に行くことに。ここまでくるともう後には引けません。腹をくくってストレートに伝えました。

「すみません、退職をさせてもらいたいと思っています。」
開口一番、本当にこのままのセリフをしゃべりました。

それを伝えた瞬間、リーダーの顔がさっと曇ったのを今でも覚えています。

Tawa

あ、こりゃなんか言われるぞ・・・。

Tawa「すみません、今離れるのは申し訳ないんですけど、ちょっともう決めてまして・・・」

この勢いで課長・部長へ報告

この勢いで、続けて課長・部長へ報告に。勢いでとは書きましたが、正直な話、一人ひとり報告するのにかなり踏ん張る必要がありました。

この上長へ報告というのが退職手続きの中で一番しんどかったです。

でもここで止まってはいけません。一気に畳みかけていかねば。・・・ということで、課長・部長もチームリーダーと同じく、スムーズに了承を得ることができました。

結構難航するかなーとちょっと構えていたんですけど、正直拍子抜けするぐらいスムーズに事が運びましたね。

チームリーダ・課長・部長の3人に報告したところで、時間の関係上、執行役員は明日報告することにしました。

2017年10月17日(火):執行役員へ報告

さあ、執行役員へ報告だ!でも・・・?

後は執行役員へ報告すればひと段落です。朝出社して、いつ報告しようかなーと考えているときに部長からの一言、

課長が昨日の時点ですでに執行役員に報告したみたいだよ

・・・エッ、報告してくれてたんですか?ここでもやっぱり拍子抜けしてしまいましたが(笑)ちょっと気が楽になりました。

とはいえ、執行役員も私が若手のころからお世話になった人なので、改めて自分の口から話を持ち掛けることに。

ここでも大きな問題はなく、スムーズに話を終える事ができましたね。

大きな山場は終わり。後は粛々と引継ぎと手続きを済ませるのみ

とりあえず、退職の連絡が必要な人にはすべて連絡しました。

1~2週間ぐらいかかるのは覚悟していたんですが、まさか2日で終わってしまうとは思ってもみませんでした(笑)嬉しい誤算。

後は引継ぎ業務と退職に必要な手続きを済ませるのみです。

2017年10月18日(水):退職の手続き

なんかあっという間に退職の手続きが始まりましたが、この日で退職届やその他いろいろの手続きを済ませることに。

参考:私の退職交渉内容

私は以下の条件で退職交渉を進めました。

  • 最終出社日は10月31日
  • 有給(保持日数40日)は全部消化する

丁度この頃は仕事の切れ目で一番いい辞め時だったんで条件は2つとも飲んでもらえました。

 退職届は会社にフォーマット有り

後、てっきり退職届は自筆で書くものかとばかり思っていましたが、どうやら会社にフォーマットがあるみたいでした。

先走って自筆で書かなくてよかった・・・。

会社に退職届のフォーマットがある場合もあるから、確認しておくこと!

2017年10月19日(木)~10月31日(金):挨拶、最終出社

引継ぎ作業、挨拶

ここまで来ればもう後は消化試合みたいなものでした。引継ぎを済ませ、今までお世話になった人に挨拶をし、荷物を片付け・・・。

無事に最終出社日の業務終了!

挨拶をした人全員が温かい言葉をかけてくれた。

今までお世話になった人に挨拶をしましたが、全ての人が私の今後を応援してくれる言葉をかけてくれました。

ここはもう感謝しかないですね。今までたくさんの人に支えられてきたことをとても感じました。


こんな感じで私の退職の手続きは2週間とちょっとで終了しました。私の場合は思いのほかスムースに終わらせることができました。

まとめ

最初にも書きましたけど、気が重くなる気持ちというのは痛いほど良く分かります。ですが乗り切ってしまえば、これ以上なくすっきりとした気持ちになる事は間違いありません。

この記事に書いた心構えやポイントをもう一度見直して、退職の切り出しに臨んでみてください!

同じ気持ちを経験した者として、うまくいくことを心から応援しています。

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