社会人になると、どうしても休みたいとき、あるいは休まなければいけないときというのは往々にしてあります。
休みの間に自分の仕事をフォローしてくれる人がいればいいのですが、ギリギリの人数で回している職場だとそういった人がいないことも…。
休みたいのに休めない…、これはなかなかに辛いことですよね。代わりの人がいないのはしょうがないこととしても、それで自分の休みが取れないことはできれば避けたいことです。
そこで、そんな事態に陥っているあなたに三つのアドバイスをしたいと思います。もし休むことに対して消極的な気持ちやネガティブな考えを持っているのなら、このアドバイスを参考にしてみてください。
その1.まずは、図々しさを持つ
まず重要な心構えとして、図々しさを持つということが必要になります。恐らくですが、休むことに対して一種の引け目のようなものを感じていないでしょうか。
休むことに対して多少の図々しさを持ったところで、それが仕事をクビになるとか処分の対象になるとか、そういった重大なことに直結することはまずありえません。
休みを取ることに限った話ではないのですが、臆病すぎることは社会人として損をする場合が多いです。
もちろん図々しすぎても嫌われますので極端はいけません。バランスが大事なのですが、ある程度の図々しさは社会人として必要なスキルの一つと捉えておくようにしましょう。
その2.本当に休めないのか客観的に考えてみる
本当に休めないのか、1度客観的に考えてみてください。もしかしたら休めないというのはただの思い込みではないでしょうか?
あとは最初に書いた通り、自分が休みを取ることに対して単純に臆病になっているだけなのかも?
最初にも書きましたが、仕事をしているとどうしても休みたい時、休まなければいけない時というのが出てきます。そういった時には自分の都合を優先してしまっても全然問題ないと思います。休みを取得できることは労働者の権利。
(休日)
第三十五条 使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。 ② 前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。(年次有給休暇)
労働基準法 第四章 労働時間、休憩、休日及び年次有給休暇 より引用
第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
そうやって考えた結果休んでも問題なさそうなら、堂々と休んでしまいましょう!
その3.会社の人に嫌味を言われるとき
休むことで会社の人に何か嫌味を言われる場合。こういうケースはなかなか休みを申請しづらいですよね。でもたかだか休むぐらいで嫌味を言われる筋合いはありません。
もしもその嫌味によってあなたが不快な思いをしているのなら、それはハラスメントに当たる可能性があります。嫌味とは言わないまでも、例えば有休の取得を申請しようとした際に申請理由を根掘り葉掘り聞かれるのも「個の侵害」型というパワハラに当たるようです。
そうした時には社内のしかるべき相談窓口に相談するか、そうした窓口がないのなら外部の機関に連絡を取ってみることをおすすめします。
その4.仕事は人生の最優先事項とは限らない
会社という組織にずっと属していると、どうしても仕事が自分の人生の最優先事項と考えがちになります。
もちろんお金を稼ぐために仕事は必要なことで、会社の業務を円滑に進めていくことや、同僚や部下・上司に気を使うことも大切です。
ですがそれを優先するがあまり、あなたの生活を犠牲にしすぎる必要もありません。そして仕事はあなたの全てではありません。最も重要視するべきことでもありません。
ライフワークバランスを一方に偏らせすぎないように、常日頃から自分の振る舞いを自分で見つめ直す機会を持つようにしておいてください。
その5.解決しない場合は転職も1つの手段
もちろん1人1人を取り巻く状況は十人十色ですので、ここに挙げたアドバイスだけでは解決しないこともあると思います。
いずれにせよ、休みたいのに休めない、そういう体質が常態化している会社ははっきり言ってあまり健全とは言えません。休めないことがあなたにとって大きなストレスになっている場合は、転職という手段を考えてみるのも良いと思います。
もしも転職という手段を取るのなら、同じ状況になる職場は絶対に避けるように戦略的に動いていく必要があります。
この辺りは転職エージェントなどのサービスで誰かに相談しながら進めていくのがいいと思います。
まとめ
とにかく「仕事は自分を犠牲にして根性出しながら、苦しみながらやるもの」という考えは古臭くて時代遅れの考えだという認識を持つようにしてください。
長い社会人生活、そんな風に息苦しさを感じながら過ごしていては身が持ちません。
最初に書いた通り、ある程度図々しさを持って生きていったほうが楽にいけることが多いです。ちょっと肩の力を抜いて、無理せずに休みたいときには休む。それができないのなら、できるような環境に身を移す。
少し肩の力を抜きましょう!