外資系企業への転職、あるいは今の会社で英語が必要な部署への異動。興味はあるけれど、「英語ができない自分に、本当に務まるのだろうか?」と不安に思っていませんか?その気持ち、痛いほどよくわかります。
僕自身、日系メーカーの開発職から40代で外資系に飛び込んだとき、正直なところ「英語ができないとクビになるんじゃないか?」
と毎日のように怯えていました。
会議で一言も発言できず、メールの翻訳に何時間もかかったりして、情けない思いもたくさん経験してきました。
でも、安心してください。
今、僕は外資系でそれなりに楽しく働いています。
英語力が完璧でなくても、いや、むしろ「できない」からこそ見えてくる、外資系で生き残るための道が必ずあります。
僕のリアルな体験談を通して、その不安を少しでも和らげられたら嬉しいです。
外資系サバイバル、日系出身の僕が直面した「英語の壁」

「何を言ってるか分からない」入社初日の僕の絶望
日系メーカーの開発畑で20年近くキャリアを積んできた僕にとって、外資系への転職は大きな挑戦でした。
TOEICの点数も、正直、胸を張って言えるようなレベルではなかったんです。
入社初日、いきなり英語でのチームミーティングに参加したときのこと。
何を言っているのか、ほとんど理解できませんでした。
周りの同僚たちは流暢に議論を交わし、ジョークを飛ばしています。
僕はただ頷いているフリをするのが精一杯で、「ああ、これは本当に絶望的だな」と心の中でつぶやきました。
「英語ができないと、すぐにでもクビになるんじゃないか」という不安が、ずっと頭を離れませんでしたね。
「英語力」だけじゃない?外資系で本当に求められるもの
もちろん、英語ができるに越したことはありません。でも、僕が外資系で働き始めて気づいたのは、英語力と同じくらい、いや、時にはそれ以上に大切なものがあるということでした。
それは、「自分の意見を明確に伝える力」と「相手の文化を理解しようとする姿勢」です。会議で黙っていても、誰もあなたの意見を汲み取ってはくれません。たどたどしい英語でも、図やジェスチャーを交えながら、何とか自分の考えを伝えようと努力する。この姿勢こそが、意外なほど評価される場面が多いのです。
英語力ゼロでも生き残る!僕が実践した「外資系裏ワザ」

「英語ができない」という弱みを抱えながらも、僕が外資系でなんとか生き残るために実践してきた、いくつかの「裏ワザ」があります。もしかしたら、日系企業での経験が、僕のサバイバル術に役立っているのかもしれません。
伝わればOK!「完璧じゃない英語」で勝負する勇気
僕がまず意識したのは、「完璧な英語を話そうとしない」ことです。これは、日系企業で「完璧主義」が求められがちだった僕にとって、かなり意識改革が必要でした。
たとえば、ミーティングで発言するとき。
以前なら、文法が間違っていないか、単語の使い方は正しいか、と頭の中でグルグル考えているうちに発言のタイミングを逃していました。
でも、今は違います。
キーワードをいくつか並べるだけでも、図を指差しながら身振り手振りで伝えるだけでも、とにかく「伝えること」を最優先にしています。
- 複雑な構文は避けて、SVOのシンプルな文章で話す
- どうしても単語が出てこなければ、知っている言葉で言い換える
- 身振り手振りやジェスチャーを大げさなくらい使う
- 相手が理解しているか、アイコンタクトで確認しながら話す
これだけで、驚くほど意思疎通がスムーズになりますよ。
日系出身者が強い!「資料作り」と「段取り力」でカバーする
外資系で働き始めて気づいたのは、日系出身者の多くが持っている「資料作成能力」と「段取り力」が、意外なほど重宝されるということです。特に開発職だった僕にとって、ロジカルに情報を整理し、分かりやすい資料を作ることは得意分野でした。
英語での説明に自信がないなら、「資料で伝える」ことを徹底すればいいんです。会議前に丁寧に資料を作り込み、アジェンダや目的を明確にする。そうすれば、多少英語での説明がたどたどしくても、相手は資料を見ながら理解してくれます。これは、僕がイギリスやフランスでの研修で学んだ、効率的な仕事の進め方にも通じる考え方ですね。
英語が苦手でも「むしろ評価された」僕の意外な強み

英語ができないことで最初は自信を失っていましたが、日系メーカーでの経験や僕自身の特性が、外資系で意外な形で評価される場面もありました。
「現場理解」と「課題解決力」で信頼を勝ち取る
僕が日系メーカーの開発職として培ってきたのは、技術的な深い知識と、現場の課題を粘り強く解決していく力でした。外資系に来て、英語で議論するのが苦手な分、僕は「誰よりも現場を理解し、具体的な解決策を提示する」ことに注力しました。
例えば、工場でのトラブル発生時。
英語でのコミュニケーションに苦労しながらも、僕は自ら現場に足を運び、現物を見て、日系時代に培った技術的な知見を活かして問題を特定しました。
そして、それをシンプルな英語と図解で本社のメンバーに報告したんです。
結果として、「たわマンは英語は苦手だけど、現場のことは誰よりも知っているし、頼りになる」という評価につながっていきました。
「誠実さ」と「チームへの貢献意欲」で異文化の壁を越える
外資系はドライなイメージがあるかもしれませんが、「人間性」の部分も非常に重要だと感じています。僕が心がけているのは、「チームの一員として貢献したい」という誠実な姿勢を見せることです。
英語の壁があっても、同僚の困りごとには積極的に手を貸したり、ランチタイムに拙い英語でも話しかけたり、家族の話(小学生の息子たちや妻のこと、庭いじりの趣味など)を共有したり。
そういった日々の小さな交流が、信頼関係を築き、異文化の壁を越えるきっかけになってくれました。
完璧な英語を話すことよりも、一緒に働く仲間として、どう貢献しようとしているか。この「人間的な部分」が、結果的に僕の評価を押し上げてくれたのだと思っています。
外資系で生き残るカギは「自分らしさ」という戦略

外資系で英語ができないからといって、決して絶望する必要はありません。僕自身の経験からも言えるのは、完璧な英語力よりも、あなたの持つ経験やスキル、そして何よりも「自分らしさ」をどう活かすかが、外資系で生き残るためのカギになるということです。
英語はあくまでコミュニケーションの「ツール」であって、あなたの価値を決める全てではありません。日系企業で培った強み、誠実な仕事への姿勢、そして新しい環境に適応しようとするあなたの意欲は、きっと外資系でも通用します。
今日からできることとして、まずは「あなたの強みは何か?」を改めて考えてみてください。そして、それをどんな形で外資系の職場で活かせるかを想像してみる。そこから、具体的な次の行動が見えてくるはずです。英語学習ももちろん大切ですが、それ以上に「あなたらしいサバイバル戦略」を考えることが、あなたの未来を切り開く第一歩になるでしょう。それぞれの英語学習の進め方については、また改めてじっくり向き合いたいテーマですね。

