- 転職活動、どうやって進めたらいいんだろうか
- できるなら1回で成功させたい!
- 押さえておくべきポイントは?
と、転職活動を決意したはいいものの、進めるにあたって色々と疑問があると思います。私自身34歳で転職活動を始めましたが、ペースをつかむまでには中々苦労しました。
結果的に1回の転職活動で成功をつかむことができましたが、何が転職活動の成功を導いたのか?それは抑えるべきポイントを押さえていたからだと思います。
そのポイントをここで紹介しますので、実際にご自身が行う際の参考にしてみてください。
その1:在職中の人は「こっそり」を心がける
当たり前のことですけど、在職中の人は転職活動を始めること、現在していることを基本的には会社にばれないようにしてください。
会社としてはせっかく育てた人材が流出することはできれば避けたいことです。
バレたから会社をクビになる、なんてことはよほどないですけど、何かしらの圧力や気まずさを感じることにはなりかねません。
場合によっては引き止めにあったりすることもあるので、会社を辞めづらくなることもあります。
バレないように慎重に行動しましょう。

ちょっとの油断でバレる可能性もあるので慎重に!!
その2:なぜ転職をしたいのか、理由を洗い出してみる
まず転職活動はここから。なぜ転職活動をしたいのか、理由を明確にする必要があります。

今の会社を辞めたいのは何となく、ではなくて何か理由があるはずです。
それをはっきりさせておきましょう。
となく、ではダメ。その「何となく」に至った理由っていうのが絶対にあるはず。
私の場合だと、
- 無駄な書類仕事が嫌だった
- ずっと工場に閉じ込められているのが嫌だった
- 仕事に(自分自身の)将来性を感じなかった
- 会社自体に将来性を感じなかった
- チンピラみたいな人と関わりたくなかった
- 仕事の負荷量が多すぎた
- 社内のピリピリした雰囲気が嫌だった
こんなところでしょうか(改めてみるとよろしくない環境で仕事してたんだなと思います)
その洗い出した理由に優先順位をつけてみる
そうやって洗い出した理由に対して解決したい順位付けをしてみましょう。
私の場合、上に挙げた項目を順位付けするとこんな感じになりました。
- 仕事に(自分自身の)将来性を感じなかった
- 仕事の負荷量が多すぎた
- 社内のピリピリした雰囲気が嫌だった
- 無駄な書類仕事が嫌だった
- ずっと工場に閉じ込められているのが嫌だった
- チンピラみたいな人と関わりたくなかった
- 会社自体に将来性を感じなかった
幸いなことに私は上の全ての事を転職によって解決できましたが、必ずしも私のように100%解決できるとは限りません。
そのようなときに、転職で何を絶対解決したいのか、何が妥協できるのか、考える軸となります。
洗い出した軸として持っておき「決して!」ぶれないようにする
転職活動では軸がぶれるシチュエーションに度々遭遇します。
- 企業の説明会時でその会社に魅力を感じた
- 面接で手ごたえを感じた
- 内定後にエージェントから承諾をもうプッシュされた
- 転職活動が長引いて早く終わらせたい気持ちになった
主に目先にエサが転がっているような場合でしょうか。そのエサに目がくらんで肝心なことを忘れる。ホントによくあることです。
エサに飛びつきそうになったらすぐに飛びつかずに、一度「そのエサに飛びついて自分の悩みは解決できるか?」という事を考えてみてください。
人からの意見やアドバイスを全く無視しろとは言いませんが、これは他でもないあなた自身の問題。自分で考えることが必要です。
それをしないと大失敗なんてことになりかねません。

こんなはずじゃなかったのに…
こうならないためにも転職活動をする理由の軸を心の中にドンと構えておいてそれを決してブレさせない。これが必須です。
その3:転職サイトに登録する
まずは転職サイトに登録しましょう。すべてはここから始まるといっても過言ではありません。
転職サイトは良く知られているところで以下のサイトがあります。
- リクナビネクスト
- DODA
- マイナビ転職
掲載されている求人は各サイト様々ですが、まずはどこか1つ登録してみてください。
転職サイトには転職活動に関わるノウハウや求人のリサーチ機能など、ツールが充実しています。とりあえず会員登録をしてコンテンツを確認すれば、転職活動の具体的な流れが分かると思います。
それを実際に使うかどうかはどちらでも大丈夫です。
転職サイトは極端な話、登録後は放置でもOK。
とりあえずどんな求人があるのか見てみたい。という人にはお勧め。
転職サイトを利用せず自力で転職活動できなくもないが…
もちろんこういった転職サイトをつかわずに転職活動することもできます。
企業のウェブサイトなんか見てみると、中途採用の募集要項を出してて直接連絡をするように掲載しているところも結構ありますからね。
ですが転職活動の流れが良くわからない、慣れていないときなどはサイトを活用して流れをつかんでから動くほうが安心です。
ただ本格的に転職活動するなら、転職サイトだけは不十分だと思います
(あくまでも個人の意見ですが…)
というのも転職サイトは一般公開されている求人しか見つけることができません。一般には公開されていない、非公開求人をみるには、次にお伝えする転職エージェントに登録する必要があります。
その4:転職エージェントに登録する
転職エージェントとは、サービス登録者一人一人に専任のアドバイザーがついて、転職活動のサポートを最初から最後まで行ってくれるというサービスです。
正直なところ、転職エージェントは使うべきではない、という意見も世の中には結構あります。
求職者がエージェント経由で申し込んだ求人の内定を承諾した場合、インセンティブが支払われることになっていますので、内定が出た場合、承諾するように結構なプッシュをかけられるからです。
場合によってはエージェントの意見に流されすぎて不本意な結果に終わることもありますので、自分の芯を持ってエージェントは利用する必要があります。

断る勇気を持つことも大事!!
ですが、それを踏まえてもエージェントは利用するべき、というのが私の意見です。
非公開求人にありつけるという理由ももちろんあります。
ですがそもそもの話として転職活動は孤独な戦い。そんな孤独な戦いにサポートをしてくれる人がいるというのは心強いからです。
猛プッシュはあるものの、転職活動の各局面においての彼らのアドバイスはとても有益です。彼らのおかげで求職者としてのレベルが2、3段階上がったといっても過言ではありません。
本当に当時お世話になったアドバイザーには今でも感謝しています。彼らのおかげでより良い転職をすることができたと思っています。
最初私は転職サイトとエージェントの2足のわらじで転職活動をしていましたが、最終的には転職エージェント1本に絞ってやっていました。
そのほうが効率が良かったし、私的には十分だったからです。
転職活動はある意味手数が勝負な面もあります。とりあえずいろいろ手を出しておいて、後から必要なもの、いらないものを取捨選択していけばいいと思います。
履歴書・職務経歴書を作成し、求人に応募する
転職サイトや転職エージェントに登録をすれば、後は提示される手順に従って進めていくだけなのですが、登録後の次のステップとしては、履歴書や職務経歴書を作成する作業があります。
これらは企業に自分のPRをかけるうえで重要なツールとなります。
手を抜かずに、自分を採用することで企業にとってどのようなメリットがあるのか、しっかり伝えることができるようにしてください。
ちなみにエージェントを利用すると、職務経歴書の添削もやってもらえます。私自身職務経歴書なんて初めて作成したので、作ったものがいいのか悪いのか一人では判断できなかったと思います。
その5:採用試験対策本を買う
企業によっては採用試験を設けているところもあります。
今は自宅で受けることのできるWebテストもだいぶ主流になってきているので、その対策本を手元に置いておくようにしましょう。
おススメは「SPIノートの会」というところが出している対策本。
取り合えずこれを買っておけば間違いないと思います。私も実際にこの本を利用して対策をしました。
何のテストだったかは忘れてしまいましたが、この本で勉強したことが出題されていて、非常に助かった記憶があります。
その6:大手、中小にこだわらない
せっかくの転職活動。大手にこだわらず、中小にも手を広げて見ませんか?
もちろん転職する目的の中に会社の規模に関わることが含まれていればその限りじゃありません。でも案外あなた自身の問題を解決する会社は今までいた会社とは違う規模の会社かも。
私は前職は900人規模。分類的に言うと大企業にはなりますが一般的なイメージで言うと中堅企業。それに対して現職は20人程度の中小企業。
規模の会社に行くことは一見すると転職活動失敗という風にも見られるかもしれません。でも私自身、上に書いた通り抱えていた悩みをすべて解決することができましたので、後悔というものは全くないですよ。
案外ホワイト優良企業は中小にも転がっているのでは?そう思います。
その7:直感に頼る
転職活動中に申し込んだ企業の全容を解明するのは難しいです。というか不可能。
なのである程度直感に頼る必要も出てきます。
- 会社の雰囲気
- 面接を担当してくれた人
- 仕事内容
などが、あなたの肌に合っているかどうかあなた自身に聞いてみるのがいいでしょう。
何か違和感を感じる、やばい雰囲気があるみたいなことを思ったら案外当たっているかもしれません。
私も転職活動中はこの直感に結構頼りました。
そしてとある会社の面接で「あ、この会社はなんか自分に合うなと思った」ところがありました。結果その会社に入ることができ、直感を信じてよかったと実感しているところです。
その8:(できる限り)働きながら転職活動を行う
できることなら働きながら転職活動をしましょう。
とにもかくにも収入というのは大事。家族がいればなおさらです。
基本的に平日をメインに動かなきゃいけないから大変ではあります。ですが本腰入れてやりたいからといって会社を辞めたうえでやるのはできれば避けたいところです。
早く転職先決めなきゃ・・・と焦りが出てきますからね。その結果、転職活動の目的の軸がぶれてしまう事につながりかねません。
ただし、今の会社でパワハラとか業務過多とかで、体調を崩すような要因があるなら話は別です。その場合、一回会社を辞めてその環境から離れるっていうのも1つの手ではあります。
ただし辞めているという事が、企業にとってどう受け止められるか、という事も頭に入れておかなければいけません。
その9:転職活動資金を確保する
転職活動は基本的にお金がかかります。
上の転職サイトや転職エージェントは基本的に無料ですが、面接会場に向かうための交通費やその日の食費はそうはいきません。
会社によっては交通費を支給してくれるところもありますが、そうでない所もあります。
私も何回か新幹線を利用して会場に向かったことがあります。そして交通費の支給はなし(泣)
結構痛い出費でした。
こんな風にお金もかかりますので、もしあなたが結婚をされている場合、パートナーの了承を得るようにはしておきましょう。
その10:最後まで妥協しないと決意する
せっかくの転職活動。絶対に成功させたいものです。
もしあなたが会社でメンタルをやられかけていることを理由に転職活動をする場合、仕事をしながらというのは中々きついものがあります。
そんな状況でもし何となく受けた志望度の高くない会社から内定が出たとしましょう。心が揺らいてしまう可能性も十分に考えられますよね。

もう、この会社で妥協しちゃおうかな…
ですがここはひとつ踏ん張りどころです。内定をもらった時に次のようなことを考えてみてください。
内定先に転職することで、あなたの解決したい問題から解放されるのか
内定が出たところはもしかすると会社の規模とか給与面、その他の待遇でとても魅力的に映るかもしれません。
でもここで考えてほしいことは、あなたがその会社に転職したとして今あなたが抱えている問題が解決されるか?ということです。
ご自身が持っている転職したいその理由をもう一度整理してみてください。整理して検討した結果、その会社が自分の人生にとってプラスに働くと判断できた時点で初めてその会社への転職を決意すればいいと思います。
私も転職活動を通して複数の会社から内定をもらうことができました。大手エンジニア派遣会社から自動車関係など、その種類も様々。
内定が出たところは会社の規模とか給与面、その他の待遇でとても魅力的でした。ですがどうもしっくりこなかったのです。
給料とか福利厚生は魅力的だけどなんでだろうと考えてみると、その会社に転職したからといって今自分が抱えている問題が解決されそうにはなかったから、という事が分かりました。
結果的に内定を辞退したのですが、その判断は大正解だったと今でも思っています。
せっかくの人生をより良いものにするチャンス。妥協することなく幸せをつかみ取ってください。
その11.他人の意見は参考程度にする
転職活動を進めていくに当たっては上で紹介したエージェントを含めて人からサポートなり助言なりをもらう場合もあるかもしれません。
でも外部からの意見に流されすぎないようにしてください。絶対に後悔します。私も流されかけたことはありますが、何とか持ちこたえて本当に良かったと思っています。
もちろん全く無視するんじゃなくてある程度耳を傾ける必要はあります。が、最終的にはあなた自身の頭で、ホントに内定先があなたの問題を解決できるか考えること。これが今回お伝えしたいたった1つの優先事項です。絶対にそうしてください。
繰り返しますが、後悔することになりますので。
まとめ
とにもかくにも転職活動は会社の上司や同僚にも言えずにこっそりとやらなければいけない孤独なもの。
だからと言って妥協をしては、人生はいいものになっていきません。
私も前の会社でだいぶメンタルをやられかけながら転職活動をしました。途中何回もくじけそうになりましたが、それでもあきらめずに続けた結果、今の会社に転職して、幸せな人生をつかみ取ることができています。
行動次第で人生は良くも悪くもなります。満足のいく結果が得られるように、応援しています。